脱出ゲーム 君おくる火

灯篭流しを行うとある町で起こった、小さな奇跡の物語。主人公の5歳の男の子には前世の記憶が残っていて、たまに昔のことを思い出す。そんなある日、前世の自分が付き合っていた彼女が目の前に現れて……。静かで平穏だった日常の、時計の針がカチリと動き出す。

昔作ってあげた一輪の指輪。ゲームは画面内に隠されたアイテムを見つけて集め、お題を解決していくステージクリア型のアドベンチャー形式。一度訪れた場所も、ステージが変わると新たなヒントがあったりするので隅々までくまなく探索しよう。難易度は低めなので脱出ゲームが初めて、という人でもサクサクと解いていける。

彼女との会話は最初は他愛もない話だが、ステージが進むにつれて隠されていた部分が明らかになっていく。そのとき彼女は、そして前世の自分はなにを思っていたのか……。お互いが本当に求めていたものとは。心がぎゅっと締め付けられるような、切ないストーリーに涙腺崩壊まちがいなし。