2018/04/07
藤井くんも羽生さんも!スマホで将棋観戦ができる

藤井聡太六段の公式戦29連勝、羽生竜王の永世七冠達成&国民栄誉賞受賞、「ひふみん」こと加藤一二三九段の現役引退など、昨年から将棋界が大いに盛り上がっています。子どもや女性ファンも一気に増え、今や将棋人気は社会現象!今回の将棋ブームを支えているのは、いわゆる「観る将(みるしょう)」と呼ばれる観戦専門でライトに楽しむファンたち。みなさんの中にも、実際に将棋を観戦してみたいという人がたくさんいると思います。実は、主要なタイトル戦や一般棋戦はネットで生中継が行われていて、スマホでも観戦できちゃうんです!そこで今回は、観る将歴5年になる筆者が、スマホで将棋観戦する方法やおすすめのポイントをご紹介します。
主要タイトル戦の観戦はニコニコ生放送とAbemaTVで決まり!
現在、将棋界には8つの大きなタイトル戦がありますが、このうちの大半が「ニコニコ生放送」もしくは「AbemaTV」で生中継されます。どちらも無料で視聴できるので、観る将には必携のアプリです。それぞれの特徴をチェックして、気になる対局があったら逃さず楽しみましょう!ファン同士の一体感が楽しい「niconico」

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「niconico」の特徴
画質:無料会員の場合は画質が低い 見逃し視聴:仕事などで見れないときに事前にタイムシフト予約しておくと、生放送終了後にタイムシフト視聴できます。予約件数は最大10件まで 視聴制限:混雑時はプレミアム会員優先になり、無料会員は追い出される場合があるプレミアム会員(月額540円)の特典
・高画質での視聴が可能 ・タイムシフト予約が30件まで可能 ・予約を忘れた場合でもタイムシフト視聴が可能 ・混雑時でも優先的に視聴できる ブームになる遥か前から、いち早く将棋のネット生中継を行ってきたニコニコ生放送。地道な配信で観る将を増やしてきた功績は偉大です! そんなニコニコ生放送をスマホで利用できるのが、こちらのアプリ。ほとんどのタイトル戦の中継を網羅していて、アプリの運営会社ドワンゴは今期から新しくタイトル戦に昇格した「叡王戦」も主催しています。 中継の最中に随時行われる視聴者へのアンケート、視聴者からの質問、「ティロフォン」と呼ばれる生中継時のスタジオにプロ棋士が電話出演するコーナーなど、視聴者を飽きさせない工夫が満載。そしてニコニコではおなじみのコメント機能で、視聴者とスタジオが一体になってワイワイ楽しめます。視聴の予定が合わない場合でも、事前にタイムシフト予約をしておけば後から視聴できるのも大きなメリットです。 ただし、無料会員の場合は画質や優先視聴などの制限があるので、じっくり楽しみたい場合は有料のプレミアム会員の方が快適です。高画質で見やすい「AbemaTV」

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「AbemaTV」の特徴
画質:無料ユーザーでも高画質! 見逃し視聴:無料ユーザーは一部の番組のみ可能だが、再放送される番組も多い 視聴制限:混雑時でも追い出されないプレミアム会員(月額960円)の特典
・見逃し視聴(対象外番組を除く)が無制限 「AbemaTV」は比較的新しいインターネットテレビですが、なんと24時間将棋番組を放送してくれる「将棋」チャンルがあるのがすばらしいところ!主要タイトル戦の生中継だけでなく、過去の番組の再放送もしてくれるので、観る将にはかなり重宝するでしょう。また、会員登録無しですぐに見ることができ、画質が非常にクリアなのもメリット。混雑時にも追い出されないので、無料ユーザーでも快適に楽しめます。 さらに有料のプレミアム会員になると、いつでも好きなだけ見逃し視聴できるようになります。ただし、将棋のタイトル戦に関しては見逃し視聴の対象外になっていることが多いので、その場合は再放送などを視聴するようにしましょう。 こちらもスタジオで聞き手と解説者がやり取りしながら中継するのが基本スタイル。「棋士の一日」などの名物コーナーや、現場からの中継レポートなどもあります。一応コメント機能もありますが、ニコニコのように画面上には流れません。棋譜のリアルタイム中継も便利!

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将棋ファンの中には、映像よりも棋譜(指し手の記録)をチェックしたいという人もいるでしょう。そんな人におすすめなのが、棋譜のリアルタイム中継をしてくれるこちら。日本将棋連盟公式の配信アプリで、お試しで5局まで無料観戦も可能。当日の対局なら30手まで無料観戦でき、有料会員(月額486円)になると全ての対局とコンテンツが閲覧できます。棋譜を参考にして本格的に将棋を勉強したい人には最適です。
観る将ならではの見どころはこれ!
将棋の生観戦には、観る将ならではの見どころがあります。ここでは筆者のおすすめポイントをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。将棋に関心がなかった人も、このポイントを知れば見たくなることうけあいです!聞き手と解説者の面白トーク
メニューは何? “勝負めし”に注目!
将棋ソフトによる形勢判断や次の一手
棋士のクセや勝負の厳しさ
「観る将」はひとつのジャンルとして定着!
今回はスマホでの将棋観戦についてご紹介しました。ネットでの生中継だけでなく、マンガでは「3月のライオン」、小説では「盤上の向日葵」など、将棋をテーマにした作品も増えてきました。昨今のブームで、今後ますます観る将の存在が定着していくと思われます。 そして将棋界は4月からが新年度。藤井六段のさらなる飛躍は?羽生竜王の通算タイトル100期は成るのか? など見どころが満載。ぜひみなさんも生中継で観戦して“観る将”になってみては? 【ライター】宮下由多加 ダイヤルアップ時代からインターネットとデジタルデバイスの変遷を見つめ続けてきたITライター。iPhoneとAndroidの二刀流を続けてきたものの、最近ついにAndroid一本に。パソコンやスマートフォン関連の雑誌、書籍を中心に活動中。注目記事










