LINEのブロック機能は、ブロックの事実に気付きにくい仕様です。ブロックをしてもいつでも解除ができます。ただ友だちリストを整理したいだけならば非表示にする方法もあります。ブロック機能について理解を深め、LINEを使いこなしましょう。
LINEのブロック機能とは
送ったメッセージがいつまでたっても既読にならず、不安になったことはないでしょうか。まずブロックを疑うかもしれませんが、単にトークルームを開いていないだけというケースもあります。
友だちの非表示という機能もありますが、ブロックとの違いが分からず使いにくいかもしれません。まずはブロック機能と非表示機能の違いについて見ていきましょう。
どんな機能?
LINEのブロック機能を使うと、指定したアカウントとの関係性を一時的に断つことが可能です。ブロックした相手とメッセージや通話によるやり取りが不可となり、伝わる情報が非常に少なくなります。
相手にブロックの事実は明確に伝わらないため、角を立てずに友だちと距離をおくことが可能です。
友だちをブロックすることで、『一時的にコミュニケーションをとらない相手』として指定できると考えましょう。
非表示との違いは?
LINEには、ブロックではなく相手を『非表示』にする機能もありますが、これらの違いは分かりにくいかもしれません。
非表示とは、あくまで指定した相手を友だちリストから見えない状態にするだけなので、画面を見やすく整理する機能です。
相手を非表示にしたあとでもトークや通話は引き続き可能で、タイムラインなどの情報が非表示になるわけではありません。
ブロックされたらどうなるのか
LINEではブロックした事実が相手には分からないつくりになっています。ブロックの事実があった場合、自分のLINEにはどのような変化が起こるのでしょうか。
さまざまな機能制限の中で、特に影響の大きい三つの変化について解説します。
既読がつかなくなる
相手にいくらメッセージを送っても既読が付かなくなることは、ブロックされることで起こる大きな変化の一つです。
送ったメッセージが表示されるのは自分のトークルームだけであるため、どれだけ話しかけても気付いてもらえません。
ただし、ブロックとは無関係に未読のままというケースもあります。これは、相手にメッセージは届いていても、相手がトークルームを開いていない(あるいは削除した)状態です。
タイムラインの投稿が非表示になる
ブロックされた時点で、それまで読めていた相手の投稿はタイムラインから姿を消します。
ただし、アクセスできなくなるのは『全体公開』以外の投稿であるため、相手の投稿をこまめにチェックしていなければ気付きにくい仕様です。
なお、相手がタイムラインの投稿を自発的に削除した場合にも、タイムラインは非表示で、そもそも投稿が見えないとなることに注意しましょう。
ブロックが解除されても投稿は消えたままであるため、どのタイミングでブロックや削除されたかは分からないでしょう。
通話発信しても応答がない
ブロックされると、1対1トークルームでのメッセージだけでなく、通話もできなくなります。
発信はできても相手に通知が届かず、発信が強制終了になった際の表示メッセージにも変化がないため、不安に感じるでしょう。
ただし、相手が通話に応答できなかったり気付かなかったりしても表示メッセージは変わらないため、通話の応答がないこととブロックされていることはイコールではありません。
ブロックされているか確認する方法
ブロックされるとメッセージでも通話でもやり取りできませんが、ブロックされていなくてもこういった状況はありえます。
タイムラインも、相手が自発的に設定を変えたり投稿を削除したりというケースもありえるため、ブロックされているかは断定できません。
ここでは、「確実にブロックかどうか見極められるがリスクもある方法」と、「ノーリスクだが不確実な方法」を見ていきましょう。
3人以上のトークルームを作成する
相手がメッセージや通話に反応しない場合、相手とのトークルームに1人以上の友人を招待することで、ブロックされているかどうかをチェックできます。
たとえば友人を1人招待すると、自分の端末ではトークルームの参加者は『3人』に見えますが、ブロックされていれば招待の通知が届いているのは友人だけです。
このとき友人の端末で『2人』、つまり自分と友人だけのトークルームになっているなら、ブロックされたと分かります。
協力してくれる友人がいれば可能な方法ですが、ブロックされていなかった場合には相手の心証が悪くなるため、共通の友人などに協力してもらうのがベターです。
スタンプのプレゼント機能を使う
友人に協力してもらうこともなく、ノーリスクでブロックのチェックを行うには、スタンプのプレゼント機能を使うのがおすすめです。
スタンプをプレゼントしようとするとき、ブロックされている状態でも、相手がすでにそのスタンプを持っていてプレゼントできない旨のメッセージが表示されます。
マイナーなスタンプを複数試して、すべてプレゼントできないなら、高確率でブロックされていると考えて良いでしょう。
プレゼントの購入までステップを進める必要はなく、相手に通知が届くこともない、おすすめの判断方法です。
ブロックされた相手にメッセージを送る方法
調べた結果ブロックされていると分かり、それでもLINEでメッセージを送りたいというケースもあるかもしれません。
ブロックされた相手にメッセージを送る方法について見ていきましょう。
グループトークで話しかける
通常はブロック後のメッセージの送受信は不可ですが、例外もあります。やり取りしていたグループトークや複数人トークが残っているなら、そのトークルーム内に限って、引き続きメッセージの送受信が可能です。
また、ブロック後に友人が作ったグループに相手と自分を招待してもらえば、そのトークルーム内でもコミュニケーションをとることが可能です。
お互いに参加している複数人のトークルームがあるなら、話しかけることはできます。
タイムライン投稿にコメントする
ブロック後には相手のタイムラインは非表示になる仕様ですが、全体公開の投稿は表示されたままであるため、読むこともコメントもできます。
相手が全体公開の投稿を削除している場合には使えない方法ですが、見える投稿があるならコメントをして話しかけることが可能です。
ただし、この場合も相手からリアクションがもらえるとは限らないことを意識しておきましょう。
ブロックするにはどうすればいい?
ここからは、ブロックされた場合ではなく、自分からする場合について解説します。まずは、友だち追加している相手としていない相手にわけて、ブロックする方法について見ていきましょう。
ブロックする方法とは
友だち追加している相手の場合は、友だちリストからか、1対1のトークルームからブロックできます。前者の場合は、ブロックしたい相手を長押しして『ブロック』を選択するだけです。
後者の場合は、画面右上のメニューアイコンをタップして、下部の『ブロック』をタップしましょう。もしブロックを解除するなら、同じ位置に表示される『ブロック解除』をタップするだけです。
友だち追加していない場合
友だち追加していない相手が1対1のトークルームで話しかけてきた場合、トークルームの上部の『ブロック』をタップするだけでブロックできます。その右側の『通報』をタップすればスパムや迷惑行為の通報も可能です。
また、『友だちかも?』にリストアップされているアカウントやグループトーク内の未登録アカウントも、プロフィール画像をタップすることでメニューが現れます。
ブロックするとどうなるのか
ブロックされた側の変化は前述の通りですが、ブロックした側にはどのような変化があるのでしょうか。
ブロックされた側は、ブロックされたことに気付きにくい形で機能制限を受けます。しかし、ブロックした側は、より直接的に機能制限を認識できます。
1対1トークの機能が制限される
相手をブロックすると、1対1トークルームは削除されませんが、多くの機能が制限されます。まずメッセージの送受信ができなくなるため、相手が送ったテキストやスタンプは自分には届きません。
メッセージ以外にも、ノート・アルバム・BGM・イベントなど、ほぼすべてのツールにアクセスできなくなります。
お互いにトークルームへの招待もできず通知も届かないため、共通の友人がグループトークに招待するケースなどを想定して、トラブルを回避しましょう。
通話できなくなる
ブロックした相手とは、通話も含めて直接的なコミュニケーションができなくなります。発信が不可能になるだけでなく、相手からの着信も届かず、着信履歴も残りません。
相手からのアクションが分からない状態になるため、相手が職場の同僚だったり共通の友人がいたりする場合には注意しましょう。
ブロックした相手とともに参加しているグループトークがある場合、相手から見て、グループトークでは既読になりますが1対1トークでは未読のままです。
タイムラインに投稿が流れてこなくなる
ブロックした時点で相手のすべての投稿が非表示となり、全体公開であってもタイムラインから削除される仕様です。
これはブロック以前にさかのぼってすべての投稿に適用されるため、ワンアクションで相手の投稿を一掃できます。
相手の投稿を確認したい場合は、自分が公開範囲に含まれている投稿に限ってはホーム画面から見ることができます。
ブロックしたことは通知される?
相手をブロックしても、相手に通知は届きませんのでブロックされたことは気付きません。
前述した複数人トークやスタンプを使う方法で相手が調べない限り、「やり取りがなくなった」あるいは「ブロックされているかも」という印象を与えるだけです。
自分のプロフィール画像やBGMの変更などに関しては、ブロック後も相手から引き続き確認できます。
あえて自分からブロックを予告したり、相手が疑って調べたりしない限りは、相手から見れば『リアクションがない』状態です。
ブロックできないケース
誰をブロックするかはユーザーの自由ですが、ブロックしようとしてもできないというケースもあります。
ブロックが不可能なLINE公式アカウントや迷惑アカウントと、友だちに登録済みでもブロックできないケースについて見ていきましょう。
LINE公式アカウントの場合
LINEの公式アカウント『LINE』など特定のアカウントに関しては、ブロックできません。他のアカウントと同じようにメニューから『ブロック』をタップできますが、ブロックは通らない仕様です。
LINEアカウントは、他の端末からLINEにログインしたことや、電話番号・メールアドレスの変更などを通知してくれます。
これは第三者によるアカウントの乗っ取りや不正利用を防ぐための重要なサービスであるため、ユーザー判断ではブロックできません。
迷惑アカウントの場合
宣伝や迷惑行為を繰り返す悪質なアカウントである場合、ブロックしようとした時点で『ブロック』の文字が消えており、タップできないケースがあります。
おそらくこういったアカウントは、すでに凍結や削除によって使用できない状態ですが、念のため通報してからトークルームを削除しましょう。
ブロックの右側の『通報』から、迷惑アカウントの通報ができます。話しかけてきたアカウントが危険だと思われる場合、ブロックが選択できる状態なら、ブロックした上で通報しましょう。
非表示になっている場合
相手をブロックするには友だちリストかトークルームからの操作が必要です。すでにトークルームを削除している場合、相手を友だちリストに復活させなければ操作ができません。
非表示にしたアカウントは、ブロックリストと同じように『非表示リスト』にリストアップされています。
ホーム画面左上の歯車アイコンから『友だち』をタップし、『非表示リスト』から『再表示』を行いましょう。このとき『削除』を選択すると、自分のLINEから友だちの情報を抹消できます。
ブロックを解除するには
ブロックした相手と、やはりもう一度やり取りしたいというケースもあるでしょう。
ブロックはあくまで一時的な友だち関係の解除で、ブロックの解除はいつでもできます。ブロックを解除する方法と、解除による変化について見ていきましょう。
ブロックを解除する方法
ブロックした相手は友だちリストから姿を消しますが、ブロックした人たちのリストは『ブロックリスト』から確認できます。
まずはホーム画面左上の歯車アイコンから『友だち』をタップしましょう。ブロックリストを開くと、過去にブロックしたアカウントのリストが表示されます。
ここで指定した相手の『ブロック解除』をタップすれば完了ですが、『削除』をタップしてしまうと、ブロックリストからも消えてしまう仕様です。
削除後に、やり取りを復活させる場合は友だちの再登録が必要になるため、操作を間違えないように注意しましょう。
解除するとどうなる?
ブロックを解除しても、ブロック中に1対1トークルームで相手が送ったメッセージは、再送信されることはありません。
相手には送ったメッセージが未読の状態に見えており、ここで自分からメッセージを送ると『未読なのにメッセージを送ってきた』と見えます。
これを防ぐには、まず相手からのメッセージを待つことです。ブロック後のメッセージを読むと、相手のトークルームでは、ブロック中のメッセージも一斉に既読にできます。
また、タイムラインは復活しませんが、ホーム画面に関しては復活する仕様です。
その他の機能制限もすべて解除されるため、ブロック中とのギャップさえ埋められれば、ブロックの事実はなかったことのようにやり取りできるでしょう。
まとめ
LINEは、ブロックされている側は、その事実に気付きにくい仕様です。ブロックされているかもしれない状況なら、複数人トークやスタンプを利用しましょう。
また、相手をブロックしても、ブロックリストから解除すればいつでもやり取りを再開することが可能です。間違えて削除してしまうと友だちの再登録が必要になるため、解除の操作の際には注意しましょう。