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美写真はこう撮る!スマホカメラの基本テクニック

image こんにちは。デジカメライターの荻窪圭です。

スマートフォンを使えば誰でも簡単に写真を撮れる時代になってはや数年。確かにシャッターボタンをタップすれば何でも撮れるけど、やみくもにシャッターを押してませんか?写真で一番大事なのは「伝える」こと。あなたが「見せたい・写真で残したい」と思ったものが伝わるように撮るのが一番大事です。そうしないと、見返したとき「えっと、何を撮りたかったんだっけ」、シェアしたとき「何を見て欲しかったんだっけ」となりかねません。今回は「ただ撮っただけ写真」写真から脱却する撮影の基本的なコツをいくつか紹介しましょう。

三重の塔を三分割グリッド線を使って撮る

まずは風景編。観光でとあるお寺を歩いていたら、三重の塔を見つけ、「おっ、これはきれい」と思い撮影しました。

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でも……これでは良さが伝わないですよね。
失敗した理由は2つ。ひとつは逆光で撮ってしまったので肝心の塔が「シルエット」状態になってしまったこと。もっと陰影を強くしてモノクロにしてアーティスティックに仕上げる手はありますが、伝えたいものはそこじゃないですよね。 もうひとつは正面から撮ってしまったこと。塔の立体感がありません。それに、ほんのちょっと右に傾いちゃってます。正面から撮るとわずかなカメラの傾きも気になりますよね。
こういった建物を上手に撮るには、いくつかポイントがあります。今回は塔を少し右に寄せ、光が当たっている方を広めにして、全体が落ち着ついた雰囲気を目指してみました。

1.まずは撮影する向き

太陽の方向を考え、撮影する位置を変更。正面から、少し左側に回ってみました。立ち位置を変えることで光が当たる場所が変わります。これで建物が真っ黒でよくわからない…という状態は回避できます。

2.カメラアプリの「三分割のグリッド(格子)」を使う

三分割のグリッド線表示は、多くのカメラアプリに装備されている機能です。画面に表示された線を指標にすることで「カメラをまっすぐに保ちやすい」「写真上のどこに何を置くか、配置が決めやすい」というメリットがあります。

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グリッドを頼りに、少し塔の位置を右に寄せて撮ったのがこちら。

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少し斜め下から上を仰ぐように撮ったので立体感が出て塔らしくなりました。陽射しも当たっているので、木造っぷりもよくわかりますし、陰影も立体感をより増しました。

何を見せたいか意識する

三分割のグリッド線は、水平線や地平線が斜めにならないようにするためにも、風景を撮るときに欠かせません。次に夕陽に赤く染まった漁港の船がきれいだったので、グリッド線を参考にして、水平線が中心に来るように撮ってみました。

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でも、できた写真を見ると、感動したのは夕陽?赤く染まった船?ちょっと中途半端ですよね。
こういう場合、三分割のグリッド線を使って「空」メインにするか「地面(や海)」をメインにするかをはっきりさせると、「何を見せたいのか」が伝わりやすくなります。今回は赤い逆光の「船」を見せたいので、カメラの視線を少し下を向けて、漁港の船をメインにしてみました。

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いかがでしょうか。「見て欲しいのはどっち?」を意識して、それに目がいくように撮るとよいでしょう。

「大量の招き猫」の迫力を撮る

お寺の奥へ行くと、大量の招き猫がいました。その姿がかわいいので正面からパチリと撮ったのですが… ああ、やっちゃいました。

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これのダメなところは3点。
1.「汚れてる招き猫を撮っちゃった」こと。撮るときはあまり気にしないかもしれませんが、こういう汚れは写真で見るとより目立つもの。たくさんあるときはできるだけきれいなものを選びましょう。写真映えのするもの、インスタ映えのするものを探せ、です。
2.「陽射し」。逆光なので真っ白な招き猫が少し暗く写っちゃってますよね。
3.「立体感」。大中小様々な招き猫が並んでいる“圧巻さ”があまり伝わりません。
まずは一番きれいに撮れる猫を探します。

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陽射しを浴びている、比較的きれいな招き猫が撮れました。でも猫の後ろにできた、真っ暗な空間がもったいないですよね。そこで少し位置をずらしてみます。

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猫を端っこにおいて背中側の空間をつぶします。カメラは中央付近にピントを合わせようとしますから、中央以外のものを撮りたいときは「タッチAF」を使い、ピントを合わせる場所を指定して撮影しましょう。

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メイン招き猫を左端に置くことで、右側の空間を有効に使い、奥に向かってずらっと並んでいる様子も表現できました。

花を上手に撮るポイントは「陽射し」と「フォーカス」

桜を見ると、誰しもきれいに撮りたくなるはず。でも桜のような花を撮るときは、ちょっとしたことでピントが背景に抜けやすいので、「タッチAF」を使い、ピントを確認してから撮影します。

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あれ?なんか花びらが暗いですよね。 桜は花びらが薄くて色もほのかなので、ちょっとしたことで明るく写ったり暗く写ったりしがちなのです。
そこで太陽の方向を変えてみましょう。

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背景は、青空やほかの桜の花がちりばめられる感じにすると「ふわっと」華やかに。逆に黒っぽい壁や森といった暗めの背景を選ぶと「キリッ」とした感じに撮れます。

料理は大胆に

美味しそうな料理が出てきたら、撮りたくなりますよね。でも手早くテーブルの上のものを撮っちゃうとこんな風になりがちです。

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これは2つの点でアウト。ひとつめは、おしぼりなどの余計なものが写ってる点。余計なものが写らないように気を配りましょう。ふたつめは、何を撮りたいのか伝わらない点です。何を食べたかという記録として残したいならOKですが、「おいしそう」を伝えたいなら、焦点を絞る必要があります。
こういうときは大胆に、おいしそうに見えるアングルを探して、ぐぐっと食べ物に寄りましょう。お皿は全部はいってなくても大丈夫。不要なところはカットして主役に迫るのがポイントです。そして光を多く入れて明るめに撮りましょう。

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最近流行りの真上から撮る構図で撮りたいときは「光の方向」に注意すること。真上にライトがあると、写真に自分の影が入ってしまいます。
入らないように撮るべし。

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このように、カメラ用語や複雑なセッティングを覚えなくても、ちょっとした工夫で写真はぐっと良くなります。伝えたいものが伝わる写真を目指して!
【ライター】荻窪圭
デジカメとスマホカメラに強いデジタル系ライター。ITMediaに「iPhoneカメラ講座」連載中。デジカメの達人として「マサカメTV スペシャル」(NHK)、猫写真家として「犬日和猫日和」(BSジャパン)などに出演歴有り。

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