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2020/04/03

「新たなプロゲーマーの道を作っていきたい」ももち選手・チョコブランカ選手 インタビュー

選手としても活躍し、プロゲーミングチーム「忍ism Gaming(シノビズム)」のチームオーナーとしても多くの選手を支えているももち選手。3月からは、忍ism Gamingの体制も変わり、活躍の場を拡げています。そんなももち選手に、選手とオーナーの両方からどのようにesportsに携わって行くか話を聞いてきました。

また、チームに関する話では、夫婦で共同オーナーであるチョコブランカ選手にもお話を伺うことができましたので、ぜひご覧ください。

※本インタビューは、「Capcom Pro Tour 2020」スケジュール変更の発表前に行いました。

ももち選手
Twitter:@momochi212
配信:momochoco

チョコブランカ選手
Twitter:@chocoblanka
配信:シノビチャンネル

――2020年から、カプコンプロツアーがシーズン1とシーズン2の2期制となりました。今シーズンの過ごし方の計画などは立てられているのでしょうか。

ももち選手:カプコンプロツアーに関しては、2シーズン制になることは発表されていますが、詳細はまだよく分からないと言うのが実情ですね。例年だと3月の時点で12月を見据えてどう戦って行くかを考えるんですが、まだその状況ではないですね。

2シーズン制になると言うことは、1年を通じてカプコンプロツアーに注力しなくても良くなるとは思います。シーズン1でカプコンカップの参加権を得られれば、シーズン2は参加しなくて済みますし、シーズン2に全力を注ぐと言うことも考えられます。

他の選手も早く結果を出したいと考えるのであれば、シーズン1は激戦区になりますし、あえてシーズン2に焦点を合わせるのもありですね。ただ、同じように考えている人がたくさんいれば、シーズン2の方が激戦区になります。まだ、様子見ですね。

今年は国内の大会も増えたので、良い意味で決勝大会の「カプコンカップ」だけではなくなりました。また、シーズン5になったばかりで、いろいろ変わったので、練度を上げる必要があります。練度が上がっていない状態で、無闇に大会に出ても意味がないので、大会に多く参加すれば良いわけでもないと思います。

※インタビュー時はCPTスケジュールの発表前

――「Intel World Open」や先に行われている「TOPANGAチャンピオンシップ」など、他にもいろいろ予定されていますね。

ももち選手:海外の大会に頻繁に回るのは、年齢的にも体力的にも辛くなってきましたし、チームオーナーとしても大変な部分があります。ただ、国内で盛り上がってこその世界と言う面もあるので、国内の大会やイベントがもっと盛り上がってくれば良いですし、盛り上げて行きたいですね。

野球で言えば、カプコンプロツアーはメジャーリーグみたいなイメージで、国内でプロ野球のようなリーグや大会が盛り上がっていくのは良いと思っています。国内リーグだけで活躍する選手がいても良いですよね。

esportsや「ストリートファイターV」の大会を見てくれている人がすべて海外に目が行っているかというとそうでもなく、決勝大会である「カプコンカップ」の存在を知らない人もいると思います。

なので、まずは身近な国内が盛り上がっていけば、自然と海外へも目を向けるようになってくれるのではないでしょうか。そういう意味では国内の試合が増えているのは良いことですね。

カプコンプロツアーだけの時は日本で開催する大会は1つしかなかったので、ファンにとってみれば寂しいと思います。また、すべての選手が海外を回れるわけではないので、そういった選手が国内だけで活躍できるのはありがたいですね。

あと、カプコンプロツアーも海外の大会の多くで、参加者の半分が日本人と言うことがありました。これはある種異常な状態で、日本人選手がわざわざ海外に行かなくてはポイントが稼げないと言う状況があります。日本の大会が少ないが故の行動なわけです。

また、地元選手よりも日本人選手が活躍してしまうと言う状況もあるわけです。どの国の選手でも出場できる以上、開催国以外の選手が優勝することはあり得るので、それが良いか悪いかと言う判断は難しいですが、もし、日本での試合が多く、海外へ行く必要がなければ、開催国の選手が活躍し、優勝していた可能性はあるわけです。

その当たりはバランスを考えて欲しいところですね。そうしないと、その国で開催する意味もないですし、その国でカプコンプロツアー自体が盛り上がらないと思います。地域ロックを掛けるとかする必要があるかも知れません。

※「Intel World Open」予選延期発表前の発言になります。

――サッカーのワールドカップで、アジア代表の日本とヨーロッパ代表に漏れた国の代表のどちらのランクが上か、強いのかと言うことを問われたら、ヨーロッパ代表に漏れた国の方が強いことは多々ありますよね。枠を作ることはそういうこともあり得るわけですよね。

ももち選手:日本選手はプレイ人口も多く、それ故に質の高い選手が居ますが、強さだけ、世界を回れることができると言うだけで、大会の結果を出してしまうことは世界的には弊害が発生すると思います。

弱小国やプレイ人口が少ない土地では、余所から来た強豪にポイントを奪われ、ずっと日の目を見ない状態になってしまいます。日の目を見ないとプレイ人口も増えないですし、盛り上がって行かないと思います。

ワールドカップもランキング上位国から順番に出場権が与えられたら、未だに日本はワールドカップに出場していないかもしれませんし、そうなると今のように日本全体がワールドカップに向けて応援をするような状態になっていないのかも知れません。

――先ほどシーズン5の話が出てきましたが、シーズン5での使用キャラクターなどは固まってきたのでしょうか。シーズン5では、キャラクター差が少なくなり、複数のキャラクターを使いこなすことで、相手との相性の良さを重視する側面も出てきました。ももち選手は以前からマルチキャラクター使いでしたが、今シーズンはどんなキャラクター選択をしていくのでしょうか。

ももち選手:これまで使って居た「コーリン」は、シーズン5でも強いままなので、「コーリン」は使って行きますね。シーズン4で上位キャラクターが軒並み弱体化したので、「コーリン」をやめる理由があまりないです。

ただ、「コーリン」を使って3シーズン目となり、ほぼ変わっていないので、使い続けるモチベーションは落ちるかと。これまで培ってきたことをやることがベストなので、作業に近くなってしまいます。良くも悪くも結果が見えやすいキャラクターになっているので、その点は微妙ですね。

――「カプコンカップ 2019」では「ルシア」も使って居ましたが。

ももち選手:「ルシア」は性能的に好きなんですよね。もともとは対ガイル用として、ウメハラ選手に充てるつもりで練習をしていました。カプコンカップでは、problemX選手が勝ち上がってきたので、そこで出す事はなかったんですけど。

練習はずっと積んできていたので、使って居るうちに愛着も出てきましたし、シーズン5でも使っていきたいですね。ただ、私自身の意見ではなく、多くの人から寄せられる意見として、「ケン」を使って欲しいと言われます。特に海外からの意見ですね。

「ケン」はまだ私のキャラクターのイメージが強いみたいなので。プロゲーマーという立場では、勝つことも重要ですが、ファンが望んでいる形で勝利すると言うのも大事だと思っています。「ケン」が望まれているのであれば、それは挑戦する意味がありますね。

「ケン」はシーズン1が一番強くて、それから弱体化をしているんですけど、キャラクターが弱くなったら、弱くなったで自分自身の力で勝てるように、向上心が湧いてモチベーションにはなります。一応、シーズン5の調整では、「今ケンを使わなかったら、いつ使うの?」と言うくらいの調整にはなっています。

ただ、他のキャラクターと比較し、相対的に見ると、真ん中くらいの強さになってしまうんですよね。「ケン」を使うならスキルもトリガーもIですね。スキルIIは、これまで苦手だったキャラクターに対して対策、ノイズになる可能性はありますね。弾持ちのキャラクターにはトリガーIIの神龍拳が役に立つので、そちらにすることもあります。

――選手として今年の目標はどうですか。

ももち選手:これまでは「カプコンカップ」でベスト8に残る、優勝すると言うのが目標でした。もちろん、今シーズンもそれは変わらないんですが、それと同じく国内の大会で成績を残したいですね。

昨年は、「EVOJAPAN」と「アジアプレミア(TGS)」で優勝することができました。海外の大会で優勝しても、盛り上がってくれるのですが、インタビューは通訳を介するので、どうしても自分の言葉がダイレクトに響いているかは微妙です。国内だと、そういったこともないので、特に日本の大会は活躍したいですね。

国内の大会だと、あまり対戦格闘ゲームや「ストリートファイターV」を知らない人も観る機会がありますしね。そう言った人たちに自分のことや対戦格闘ゲームのことを届けられる場所として国内大会は重要ですね。

あとは、動画配信も力を入れていきたいと思います。これは「忍ism」としてでもありますね。これまでは選手として結果だけがすべてだと考えていましたが、今はプロゲーマーの価値を見いだしていきたいと考えています。大会で勝った選手を応援すると言うだけで無く、動画配信に出ている人が大会に出るから応援しよう、とどちら側からもファンに応援して貰えるようになって行ければ良いですね。


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