LINEなりすましはこうして起こった!実録・アカウント乗っ取り事件簿
今や生活には欠かせないコミュニケーションツールとなった「LINE」。友達や家族などに気軽にメッセージを送ったり無料通話ができたりと高い利便性が受け、若年層だけでなくシニア層も利用するようになりました。便利な一方、ログインする時のIDやパスワードを第三者に盗まれ、アカウントを悪用されるというケースが多発していることをご存じでしょうか?
知らなかった人はもちろん、「知ってるけど私は大丈夫」と油断している人も危ないですよ……。実は、筆者も油断していた人の一人だったのですが、ある日、突然友達から不審なメッセージが届いたのです。
今回は、そんな私の実体験とともにアカウント乗っ取り事件の詳細と、乗っ取られないためにはどうすればいいかなどを紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
友達のLINEが乗っ取られた!
ある日、LINEに1件の通知が届きました。相手は保育園の時からずっと仲がいい幼馴染。青森県在住で気軽に会える距離でないだけに、頻繁ではないですがそれなりにLINEでメッセージのやり取りはしていました。そのため、メッセージがきたことにはなんの違和感もなく、いつものようにLINEを起動させると「ちょっと買い物頼んでいい?」といきなり不審なメッセージが……。普通なら何も思わないかもしれませんが、友達と私の住んでいる所がそれぞれ青森県と東京都だったのでいきなり買い物を頼まれるのはおかしいと感じたのです。
不審に思った私は「ん?」と送り返し、探りを入れることに。すると今度は「近くのコンビニでbitcashのポイントカードを買ってくれる?」とメッセージが。さらに続けると「20.000ポイントの5枚 10万円」と具体的な内容が届き、ついに怪しさMAXに。「友達はこういうことを言う人じゃない」とすぐに偽物だと気づいたので、幸い金銭被害には遭わずに済みました。
さらに、「いま買ってくれないかな」「いくら買える?」とどんどんメッセージが……。きつい言い方で「いやしつこい」と送ってみると、もうメッセージが届くことはありませんでした。
その後、友達にLINEが不正ログインされていることを伝えましたが、私が電話をするまで全く気付いてもいませんでした。後から聞いた話ですが、私以外に仕事の同僚や家族などにも同じメッセージが届いていたようで、本人はびっくりするというよりは怯えていたのがすごく印象に残っています。
どうして乗っ取られたのか?その原因は?
そもそもLINEへログインするには、ID(メールアドレス)とパスワードが必要。その情報が第三者に盗まれ、勝手に使われたことがアカウント乗っ取りに繋がったと言えます。LINEで設定しているIDとパスワードを他のサービスで使いまわしていたり、自分の生年月日や名前など推測されやすいワードにしていたりと原因は様々。実際に、アカウントを乗っ取られた友達はパスワードを自分の誕生日にしていたようです。
下記では、乗っ取られた時の対処法と不正ログインを未然に防ぐための対策を解説しているので、個人情報を悪用されないためにもぜひチェックしておきましょう!
乗っ取られた時はどうすればいいの?
LINE乗っ取りに遭った場合、「友だち」リストから友達にメッセージを送られたあと、アカウントを削除されることが多いようです。さらに、パスワードを変えられるケースもあり、そうなったら自分ではもうどうしようもできません。そうならないためにも、できるだけ早く気づいて行動に移すことが大切です!◆LINEにログインできる場合
LINEにログインできる場合はパスワードを変更しましょう。パスワードを変えることで、第三者がログインできなくなるので、たとえ乗っ取られていたとしても大丈夫。
①まずは、LINE起動画面右上にある歯車アイコンをタップ。
②次に、「アカウント」をタップ。
③次に、「パスワード」をタップ。
④最後に新しいパスワードを2回入力して変更完了です。
この手順通りに進めていけば、難しいことが分からない人でもすぐにできるので落ち着いて設定してくださいね。
◆LINEにログインできない場合
LINEにログインできない場合は、残念ながら第三者にパスワードを変更されてしまった可能性が高いです。その場合は、自分ではどうしようもできないため、LINEの運営元に直接問い合わせを行います。
①まずはブラウザからLINE公式サイトにアクセス。
②次に、下にスクロールして「ヘルプ」をタップ。
③次に、下にスクロールして「セキュリティ」をタップ。
④そして、「アカウント不正ログイン」をタップ。
⑤次に、「アカウントの不正ログイン(乗っ取り)をされた」をタップ。
⑥そして、「お問い合わせフォーム」をタップ。
⑦乗っ取られた時の状況や理由といった必要な情報を入力。
⑧入力が終わったら、下にスクロールし「送信」をタップで完了!
この手順でLINEの運営元に問題を報告することで、アカウント削除などの対応をしてくれます。
不正ログインを未然に防ぐ4つの対策!
LINE乗っ取りの被害に遭わないために必要な対策を4つご紹介。難しいことはないので、ぜひ設定してみましょう!1 他のサービスと同じパスワードを使わない
一番大切なのが、IDやパスワードを使い回さないこと。他サービスと一緒にしている場合、その情報が流出してしまうとそのIDとパスワードを使ってLINEにログインされてしまいます。これを防ぐには、同じものにしない、かつ推測されにくいものにすることが大事です。
▼パスワード管理アプリ SIS-パス管理(マッシュルーム対応)
複数のサービスのアカウントを持っているとどうしても忘れてしまうことがあり、IDとパスワードを一緒にしてしまいがちです。そんな人は、こちらのアプリを使ってみてはいかが?各サービスのアカウントを手軽に管理できる優れもの! パスワードの自動生成もしてくれるので使い勝手もバッチリですよ。
2 ログイン許可をオフにする
LINEの設定にある「ログイン許可」をオフにすることで、PCやiPadなどからログインができなくなります。これにより、他端末からのアクセスを遮断してくれるので、乗っ取りを未然に防ぐことが可能。ぜひ、LINEを安全に使うためにも設定しておくことをおススメします。①まずは歯車アイコンをタップ。
②「アカウント」をタップ。
③最後に「ログイン許可」をタップしてオフに変更。
操作はたったのこれだけなので、ぜひチェックしてみてくださいね。
3 定期的に「ログイン中の端末」をチェックする
スマホ以外に現在ログイン中の端末を設定から確認することも可能。もし、身に覚えのない端末がログインしていたとしてもボタンをタップするだけで、すぐにログアウトできます。もしものためにも知っておきたい機能のひとつですね。①まずは歯車アイコンをタップ。
②「アカウント」をタップ。
③「ログイン中の端末」をタップ。
④LINEにログインしているスマホ以外の端末が表示されます。
⑤もし、心当たりがない場合は、右側のボタンからログアウトも可能。
この手順で操作していけば、LINEにログイン中の端末も一目瞭然! 誰でも簡単にできるので、定期的に確認しておきましょう。
4 LINEアプリをパスコードロックする
LINEには友達とのトークなどを含め、個人情報がぎっしり詰まっています。万が一、スマホの盗難にあったり第三者に盗み見されたりしたら……と考えるだけでも恐ろしい。そんな被害にあわないために必要なのが、LINEアプリをロックすることです。①まずは歯車アイコンをタップ。
②「プライバシー管理」をタップ。
③「パスコードロック」をタップしてオンに変更。
④パスコード入力画面に移ったら、4つの数字を入力。
⑤再度、同じ数字を入力すれば完了!
覚えやすいからといって、同じ数字4桁や誕生日などにするのは×。できるだけ第三者に推測されにくいものしましょう。