4月の満月「ピンクムーン」を見ると恋愛運アップ!? 平成最後の流星群も見逃せない!
月には、その日の見え方によって新月や三日月、満月、十六夜などさまざまな呼び方があります。このほかにもめずらしい月として知られているのが、ひと月に新月が2回ある「ブラックムーン」、ひと月に満月を2回見られる「ブルームーン」、月が地球に近づくことで通常よりも大きく見える「スーパームーン」などがあります。
その日の見え方や現象によって呼び方が変わる月。でも月の名前はこれだけにとどまらず、毎月見られる満月にも名前がついていること、知っていました? 今月、4月の満月は「ピンクムーン」。そのかわいい名前から、「もしかしてピンク色の月なの?」と想像する人も多いはず。でも実際はそうでなく、春先に咲く花の名前にちなんだ呼び名なんです。
そして、なんと「ピンクムーン」を見ると恋愛運が上がる、幸せをもたらすという言い伝えも! 今年の「ピンクムーン」は、4月19日(金)。18時すぎに東の空から満月が昇ります。大切に思う人と一緒に、4月の満月を眺めるのもロマンチックですね。
「ピンクムーン」のように、毎月ある満月の名前は、ネイティブアメリカンの部族によってつけられたもの。それぞれの季節を把握するために、その月の出来事や特色を表した名前をつけていたそうです。満月につけられた名前を覚えておくと、これから月を眺めるのが楽しみになるはず!
満月の名前
◆1月:ウルフムーン(狼月)
真冬は食糧が不足してしまうもの。当時はこのことを嘆き、飢えを紛らわせるように遠吠えをする狼たちにちなんでつけられたのが「狼月」というわけです。◆2月:スノームーン(雪月)
北米の2月といえば、寒さがより一層厳しくなって雪が多く積もる時期。そんな雪が降る中で見る満月、この景色を切り取った呼び方が「スノームーン」。◆3月:ワームムーン(芋虫月)
3月は雪解けの季節。気温が上がり始めるとミミズなどの虫(ワーム)が土の中から出てきて、ミミズが移動した跡を目にすることも多くなる……そんな春の訪れにちなんだ呼び方です。◆4月:ピンクムーン(桃色月)
春先に咲く野花の名前にちなんでつけられたもの。桜の季節にもぴったりのかわいい名前ですね。「ピンクムーン」を見ると恋愛運が上がる、幸せをもたらしてくれるという言い伝えがあるのもロマンチック。◆5月:フラワームーン(花月)
5月はたくさんの花が咲く時期なので、フラワームーンと名づけられました。日本ではバラ、ツツジ、スズラン、ハナミズキ、カーネーションなど、さまざまな花が色鮮やかに咲き始めますよね。◆6月:ストロベリームーン(苺月)
北米では6月に苺の収穫が行われることに加え、夏の月は高度が低く、大気の影響で赤みを帯びることからきています。ちなみに、「ストロベリームーン」も4月の「ピンクムーン」のように、恋愛運が上がるなどのジンクスがあるみたいです!◆7月:バックムーン(男鹿月)
「バックムーン」の由来は、7月になると雄シカの角が生え変わることから来ています。実は、シカの角は毎年生え変わっていくもの。成熟したシカの角は、50~60cmほどにもなるそうです。◆8月:スタージョンムーン(チョウザメ月)
「スタージョムーン」は、8月になると北米の部族がチョウザメの漁をしていたことから名づけられたもの。また、豊漁を願って呼ばれ始めたとも言われています。◆9月:ハーヴェストムーン(収穫月)
9月といえば、作物を収穫する時期。この頃になると月の出が早く、夜間に収穫するときは月明かりが農家の助けとなっていたことも由来となっています。◆10月:ハンターズムーン(狩猟月)
10月は狩猟に最適な時期なので名づけられました。また、この季節は9月と同じように月明かりが強く、照らしてくれる時間が長いことから、ハンターたちは暗闇でも獲物を追跡することができたのだそう。◆11月:ビーバームーン(ビーバー月)
この満月名の由来は、ビーバーが冬を越すために巣を作り始める季節だからという説や、北米の部族がビーバーを捕獲するための罠をしかける時期だという説があります。また、霜が降り始めることから「フロストムーン」とも名付けられています。◆12月:コールドムーン(寒月)
本格的な寒さが訪れることから「コールドムーン」と名付けられた12月の満月。このほかにも、冬至に近いことから「ロングナイトムーン」と言われることも。このように、満月にはさまざまな呼び方があります。月は季節によって月の出、高度、色など見え方が変わるもの。満月を眺めて季節を感じるというのも感慨深いですね。
4月は「こと座流星群」も見逃せない!
そして、4月の夜空を見るなら「こと座流星群」にも注目! これは平成最後の流星群ともいわれていて、4月22日(月)の23時頃から、23日(火)の明け方が見ごろです。「こと座流星群」は、1月に見られた「しぶんぎ座流星群」以来となる流星群。「こと座」は春から秋にかけて見られる小さな星座で、夏の大三角形のひとつとしても有名ですよね。例年だと1時間に5~10個程度の流星が観測されていますが、数十年に一度、流星の数が増えることもあるようです。しかし、今年の「こと座流星群」は月が満月に近い状態なので空が明るく、場所によってはほとんど見られない可能性もあり。少しでもいいから眺めたい、星に祈ればその願いが届くのでしょうか……?
そうはいっても、5月には「みずがめ座流星群」、6月には「みずがめ座η(エータ)流星群」が見られるなど、まだまだ星空を眺める楽しみがいっぱい! アプリを使って、星座を学んだり月の動きを観察してみましょう。